こんにちは。楽々ママです。
ふと祖父の口癖を思い出しました。
祖父とは同居していたのですが、
子どもの頃一緒に夕飯を食べていた時の事です。
「おじいちゃん、ご飯おかわりいる?」
と聞くと、おじいちゃんは必ず
「ほんの極僅か」
と答えていました。
「ほんの極僅か」って、なんかめちゃくちゃ少ないですよね!笑。
毎回同じ返事なので、
おじいちゃんの言う
「ほんの極僅か」は「一口分のご飯」
という理解で、毎度その「一口分のご飯」をお茶碗によそって渡していました。
不思議な事に、一杯目のご飯の量が多くても少なくてもおじいちゃんの答えはいつも「ほんの極僅か」なんです。
その頃は特に疑問にも思いませんでしたが、
今思うとおじいちゃんは
「ご飯おかわりいる?」という孫の好意に対して、
「いらない」と答える事をしたくなかったのでしょう。
差し出された「好意」を断って、相手を不快な気持ちにさせたくない。
そんな気持ちが
「ほんの極僅か」に込められていた事に、
今更ながら気づいて、思わず記事にさせていただきました。
おじいちゃんはさりげなく人を気遣える人でした。
おじいちゃんのお葬式には、おじいちゃんにお世話になったという人が長蛇の列を成しました。
「ほんの極僅か」でもおじいちゃんのように人を気遣える人になりたいものです。